VPSとクラウドサーバーって何が違うの?

conceptual image of server vs user interaction Cloud Server

エンジニアならばAmazon Web Services、略してAWSの存在感を、業務の中でひしひしと感じる今日このごろだと思います。AWSは便利さ・手軽さゆえに普及が加速している(らしい)けど、そもそもこれまでよく使われていたVirtual Private Server (VPS)とクラウドサーバーって何が違うの?って思ったことありませんか。

この記事では、VPSとクラウドサーバーの本質的な違いについて書いていきたいと思います。あくまでも個人的な考えなので、違う意見があればぜひ知りたいです!

Virtual Private Serverとは

Virtual Private Serverとは疑似的に作られた自分専用のサーバーで、サーバー会社と契約して借りるものです。マイサーバーが物理的に確保されているわけではなく、サーバー会社のデータセンター(巨大なコンピュータ群)の中で、他のユーザーから隔離された自分専用のコンピューティング領域です。あたかも自分のコンピュータのように扱えるのでVirtual Private Server(仮想専用サーバー)と呼ぶわけです。

メリットとしては、自分で設備投資をすることなく、自分専用のコンピューティング領域が得られる。つまり、柔軟に扱える自由度高いサーバーが安く使える点です。

一方でクラウドサーバーとは?

クラウドサーバーも、自分で設備投資をすることなく、自分専用のコンピューティング領域が得られるという点ではVPSと全く同じです。ですが、クラウドサービスの一種であるという点でVPSと決定的に違います。

クラウドとはそもそも何か?

『必要なときに必要な分だけ』

がクラウドサービスの本質です。VPSではコンピュータのリソース(メモリやハードディスク)を予め決めて契約をする必要があります。つまり、何かのサービスを開始するためにサーバーを構築する場合、ビジネスがどれくらいの規模になるのかが不確実な中でサーバースペックを決めて構築をする必要があります。実運用を始めてから想定よりバズッた、あるいは想定より反響がなかったとなれば、ビジネス最適化のためにサーバーを引っ越すことも考える必要が出てきます。

それに対してクラウドサーバーは柔軟に形を変えることのできるサーバーです。だから、ビジネスの不確実性のある中であらかじめ大きなサーバースペックを確保しておく必要はありません。ビジネス規模の拡大に合わせてサーバーを拡大していけるからです。これにはサーバー引っ越しは伴わず、あくまで同一サーバーの形を変えていきます。また、マスメディアに紹介されたタイミングなど、突発的にアクセスが集中した際にも、サーバースペックが間に合うように連動させる設定もできてしまいます。

クラウドサーバーとVPSのイメージが分かりましたでしょうか?

さいごに

クラウドサーバーは柔軟で扱い易い。そのためビジネスの不確実性に上手に対処できる点が魅力的とお伝えしてきました。上手に使えば無駄なロスは削減できてVPSと比較して余計な出費は抑えられる可能性が十分にあります。ですが、クラウドサーバーはすべてのケースで最適解かちいうとそうではありません。無駄なコストは抑制できるけど、価格のベースは低くないからです。

なので、例えば個人ブログなど、それほど大きな処理能力を必要としない、マスで注目されて急にアクセスが増える、などのない場合においては、『レンタルサーバー』(広義的にはVPSと同じだが、狭義的には違うものとして区別されている。詳しくは検索してください!)という選択肢が最適解である場合も十分に考えられます。

VPSが最適解の場合は。。。パッと思いつきません。どなたか知っていれば教えて下さい!

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